マラソンを完走した話 後編

マラソン

こんにちは、おけぽ~です!

(前編はこちら

3.大会本番まで

エントリーしたのが12月、大会は翌年3月です

エントリーボタンをポチッとしたときの気持ちはきっと

「3ヵ月もあれば、なんとかなるだろう!」だったのですが

不思議なことに、エントリー完了の文字を見た瞬間、

「うわっ、3ヵ月しかないのかよ!!」という真逆の思考になったのです(笑)

とにかく、準備するしかありません

とりあえずランニング専門誌を読んで

初心者のためのフルマラソン対策について書いてある記事を貪ります

・本番と同じ距離を走らなくてもよい

・3時間走をやってみる

・30kmからの心構え

・準備しておくべきアイテム

等々

あとは、周りにもマラソンに挑戦することを言いふらしていた記憶があります(笑)

これで、後には引けない環境が揃いました

毎週、例の公園で走っていきます

10km走った次の週は、15km

その次の週は、20km

その次は、25km・・・

といった感じで、意外と順調に走る距離を伸ばしていきました

たしか、このころは10kmを1時間くらいで走っていました

そうして、本番の1~2週間前に3時間走って(確か26kmとかだったと思います)

そこからは短い距離を走って調整しました

2週間前くらいにゼッケンが自宅に送られてきたときは

「あぁ、本当に走るんだなあ」という気持ちでした(笑)

一度も30kmを走らなかったことが不安材料ではありましたが

本番当日まで体調を崩したりケガしたりすることなく迎えることができました

「30km走れれば、あとは何とかなるだろう」

という謎のポジティブシンキングでいました(笑)

10km1時間のペースでいけば、42.195kmは4.2時間

つまり4時間15分ということになります

後半、多少疲れることを考えて

目標タイムは4時間30分に設定しました

今から思うと、超~~楽観的だったなと思います(笑)

ちなみに、大会のスタート地点は、自宅から車で1時間くらいの距離だったので

朝早くのスタートであることを考慮し、ホテルも手配しました

前日の昼過ぎくらいに現地入りし、

車で当日のコースをざーっと下見して

ホテルに戻って夕食をとり

わくわくとどきどきを抱えながら、眠りにつきました…

4.いざ、本番

そして、当日の朝を迎えます

おにぎりを食べ、スタート地点へ向かいます

すでに多くのランナーが準備していました

マラソン初挑戦のひよっこランナーである僕から見れば

なぜか全員めっちゃ速そうに見えます(笑)

でも、関係ありません

自分の敵は他のランナーではなく、内なる自分

そして、4時間30分というタイムです

準備運動を入念にこなし

これまでやってきたことを思い返して

いざ、スタート地点につきます

そして、号砲が鳴りました

スタート地点はランナーがたくさんいるので

スタート直後はあまり速く走れません

50メートルくらいぞろぞろ走って(歩いて)、自分のペースになったかなという感覚です

順調に走り出していきます

天候はあいにくの雨でしたが、

1km、3km、5km、7km・・・

そして、最初の10km

時計を見ると、1時間6分くらいです

順調です

息も切れていません

そのままのペースで走っていきます

15km、20km、25km…

25kmのタイムは、2時間40分くらいでした

目標ペースを10分オーバーしていますが、悪くありません

息も切れていないし、足も問題ありません

「あれっ、全然余裕じゃん」

そうして、26kmを過ぎて少し走ったくらいでしょうか

今まで走ったことのない、未知の領域に差し掛かったころでした

突然足が重くなったのです

息は切れておらず、苦しさはないのですが、明らかに足が重い

徐々にペースが落ちていきます

2kmくらい、走るのと歩くのと、その間くらいのペースが続いていきました

「一度走るのをやめると、また走り出せなくなる」といったことを聞いていたので

足の重さや痛みよりも、「走るのをやめたときの恐怖や不安」と戦っていました

30km過ぎたときに時計に目をやると、5kmに40分かかっていました

まずい、と思いながらも、ペースは上がりません

むしろ、足がどんどん重くなり、感覚がなくなっていきます

そうしてついに、31kmくらいでしょうか

前に進むことができなくなってしまいました

やむを得ずコース脇にそれます

どんどん他のランナーが追い抜いていきます

時間をおいて走り出そうとしますが

足が言うことをききません

太ももの表裏とふくらはぎをストレッチし

そーっと歩きはじめます

しばらくは歩く状態が続きます

走ろうとしても、本当に足がその通りに動かないのです

これが30kmの壁か、と痛感していました

周りを見渡すと、他にも歩いているランナーがちらほら見えます

皆きっと同じ思いなのでしょう

そんなことを考えながら、1歩ずつ前へ進みます

しばらく歩いて、走り出します

が、すぐに止まり、また歩き、ちょっと走って、歩く

こんなことを繰り返して、ようやく35kmにたどりつきます

30km地点から50分近くかかっていました

ほぼウォーキングのペースです(笑)

やばい!と思って、なんとか走り始めます

それからのペースは、あまり覚えていません(笑)

ゴメンナサイ

ただ覚えているのは、

それまでもたくさんの方が沿道から声援を送ってくれていたのですが

37,8kmを過ぎたあたりから

それだけを励みに走っていたこと

声援だけでなく

ハイタッチもしてくれて

ブラスバンド演奏もあって

中にはアメを差し入れてくれたマダムもいて(笑)

小さな子供たちから大人まで

ただ、純粋にランナーを応援してくれていました

彼らがいなければ、諦めていたと思います

そうやって最後まで力を振り絞って

ゴ~~~~~ル

5時間を超えていました

目標タイムには届きませんでしたが

途中何度も立ち止まり、歩いてしまいましたが

マラソン初挑戦で、無事ゴールまでたどり着けたことに

なんともいえない達成感と充実感がこみ上げてきました

多分ちょっと泣いていたと思います(笑)

そうして

僕のマラソン初挑戦は幕を閉じました

5.それから時は流れ

あんなに達成感があったのに、それからはもう一度フルマラソンを走ったきり

大会からは遠ざかっていました

中途半端に燃え尽きてしまったのかもしれません

マラソン初挑戦で完走したという「そこそこの実績」を手に入れて

満足していたのかもしれません

月日は流れ

海外駐在となり

結婚し、子どもが生まれ

自分なりに幸せな日々を送っている一方で

あの、マラソンを完走した時の何ともいえない達成感を思い出したのは

きっとあれ以来、

同じような、何とも言えない達成感を得られてなかったからかもしれません

達成感を渇望しているのかもしれません

あの時の達成感をもう一度味わってみたい

今はそう思っています

ということで

マラソンに再度挑戦したいと思うきっかけになった

当時の話でした

では、また明日。

OK PO~

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